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振りめば奴がいる Vol.1


振り込めば奴がいる第一局


司馬先生:「ああ,司馬ならもうトビましたよぉ」




セ雀師が・・・ No.001
TV 第4回 by wahei


司馬先生 「ロンしたくない,雀師だっているんだ世の中には!!」

石川先生 「違う!!」

司馬先生 「違わない!!」

石川先生 「雀師は第一に自分の上がりを考えるべきだ!」

司馬先生 「エセ雀師が!」

いきり立った司馬は,石川に詰め寄ろうとした.しかし,立ち上がった弾みに自らの上がり牌を倒しさらしてしまった.

司馬先生 「あっ!?」

(効果音)
ディンドーーーン,ディーーン,ディドディーーン♪


倒れた司馬の手牌の端には,いやらしく,そして申し訳なさそうに,一枚だけ南の牌がさらされていた.

石川先生 「南だとぉーーーーー」

石川は素早く卓を見渡した.一枚,二枚,そして三枚! 何の事は無い,当たり牌は既に場に出きっていたのである.先ほどリーチかけた司馬は,紛れも無くカラテンリーチだった.

中川部長 「いいねぇ,いいねぇ,チョンボ・チョンボ・バップ!! いいねぇ,いいなぁ!!」

下家の中川部長が追い討ちをかけた.以前身代わり放銃をしてもらったことなど,すっかり忘れてしまっているような口調であった.

司馬先生 「・・・上がりますよ」

中川部長 「いや,十中八九というか,だめだろう」

石川先生 「みんなに話してくる!!」

司馬の失敗が嬉しくて仕方がない石川が,麻雀をほっぽりだして駆け出そうとした.

司馬先生 「余計な事するな!!」

石川の胸ぐらをつかみ,強がりを言い放つ司馬だが,その目にはうっすらと懇願の涙が浮かんでいた.

石川先生 「言われちゃまずいのか?」

司馬先生 「・・・・・・」


ごめんの一言がいえなかった司馬は,そこにたたずみ,院内に噂が広まるのをただ見守るしかなかった.



ッタマくんなー No.002
TV 第6回 by wahei


平賀先生 「ふざけんな!!」

そう言って,平賀は麻雀の負け金を司馬の机の上に投げつけた.そんな平賀を見て,司馬の腰ぎんちゃく前野が一応声をかけた.

前野先生 「どうしたんですか?」

平賀先生 「ああ? 司馬君だよぉ」

平賀は前野にうっぷんを晴らし始めた.

平賀先生 「三色ツモったからってぇ,図に乗ってるぞ,あいつはぁ!」

前野先生 「そうですか・・・」

嘲笑しつつ軽くいなす前野に,平賀は気づかず話しつづた.

平賀先生 「アタマはドラだったよ・・・アッタマくんなー」

平賀はポケットの中からタバコを出して火をつけた.しかし,それが前半荘にかろうじて残った100点棒であることに気づき,平賀は灰皿に投げつけた.



師として・・・ @ No.003
TV 第6回 by wahei


司馬先生 「ポン・・・・・・何だ? 悪いが俺にはドラがない.誰がカンをしようが」

大槻先生 「お願いだから,石川先生から哭かないで」

司馬先生 「4枚目は必ず哭くんだよ.ツモ順が飛ばされるからって同情する必要がどこにある?」

大槻先生 「もし・・・次も哭いたら,私,ロンするから」

司馬先生 「上がれるような手だったか?」

大槻先生 「雀師として,最低の事だからね.あなたがいくら親だからって・・」

司馬先生 「くどい!」



師として・・・ A No.004
TV 第6回 by wahei


司馬先生 「カン・・・・・・何だ? 悪いが俺には興味がない.誰がチョンボをしようが」

大槻先生 「お願いだから,多牌しないで」

司馬先生 「リンシャン牌分はキチンと切った.そんなヘマを俺がするはず・・・あっ」

大槻先生 「もし切ったら,チョンボとるから」

司馬先生 「切るような牌があったか?(強がり)」

大槻先生 「雀師として,最低の事だからね.あなたがいくら石川先生と珍しくトップ争いしてるからって・・」

司馬先生 「ひどい!」



師として・・・ B No.005
TV 第6回 by wahei


麻雀中に電話がかかってくる

司馬先生 「もしもし・・・はい」

中川部長 「あ,司馬君? 中川です.今ぁ麻雀してるでしょう? もし流局したら,サイコロ振ってもらえませんか?」

司馬先生 「理由は?」

中川部長 「チョンボね♪ おねがいしますよぉー」



リプルAの疑いが・・・ No.006
TV 第4回 by wahei


石川先生 「遠山さんの清算表を見たい」

石川先生 「君の採譜に疑問点がある」

司馬先生 「俺にはない」

石川先生 「トリプルRONの疑いがある!」

司馬先生 「俺の採譜にケチをつけるのか? ・・・・・・見せますよ」

採譜をライトテーブルに貼り付ける司馬

司馬先生 「どこにどう疑問を感じるのか,説明してもらえますか?」

食い入るように採譜を見る石川

司馬先生 「大放銃・・・どこにあるんだろうねぇ? 違う採譜かな? いや,あってるな ・・・流局もないしな」

石川先生 「・・・・・・」

司馬先生 「なに・・か?」

石川先生 「・・・・・・ありがとう」

立ち去ろうとする石川

司馬先生 「おい! ・・・チョンボ代払ってけよ」



んたも相当・・・ No.007
TV 第5回 by wahei


東二局の序盤,司馬は打牌された一枚目の東を躊躇なくポンした.

オットー星野 「・・・お好きなんですか,一鳴きするの?」

司馬先生 「・・・勝手だろ」

オットー星野 「早上がりするときは,いつも一鳴きするとか・・・・・・リーチ」

 星野は,自分がテンパイしたことに気づきリーチをした.しかし,リーチ棒を卓に置こうと手を伸ばした瞬間,自分の牌の一角をさらしてしまった.隔離されたように右端に西が一枚見えたのを司馬は見逃さなかった.

司馬先生 「アレ?・・・あんた,ジハイなんだ」

オットー星野 「どうして字牌なんですか?」

司馬には,星野のその言葉が,当たり牌を見られてそれを隠そうと強がっているようにしか聞こえなかった.すでに一鳴きテンパイしている司馬は西をアタマとしてして使用していたので,たとえもう一枚西をツモったとしても,大きく手を変えることはない,と安心しきっていた.だからツモってきたイーピンを即切りしたとき,オットー星野のロンに驚きを隠しえなかった.

オットー星野 「ロン!! リーチ,一発,ピンフ,混一色,一気通貫,一盃口,ドラ二の三倍満です.1・4・7の三面待ちだったんですよ」

司馬先生 「・・・あんたもそーとー,面(ツラ)の数あついな・・・あんまり細かい動き,しないほうがいいと思うよ」

オットー星野 「ああ,あの西のこと? あれをあからさまに見せたのは,司馬先生を無理やりだまそうと・・・?」

司馬先生 「!?」

司馬は,対面のおばあちゃんの牌が静かに倒れるのをみて驚愕した.

司馬先生 「・・・・大三元ですか?」

おばあちゃん 「い・・・痛い! 痛いダブロン・・・・」



っぱカネですか・・・ No.008
TV 第8回 by TYPE-Rの魔術師


 メンタンピンできでき3色ドラ3でカンチャンずっぽしツモり,ダマ親倍テンパイの野田はアンパイ気味の牌を捨てた.しかし,それは司馬への放銃牌だった・・・

野田さん 「高め・・・テンパったからこの牌捨てました.メンゼンだったんです.・・・どんなにうまく回し打ちしたか,1牌,1牌丁寧に,まるで子供のようにあつかってきたんです・・・この牌なら通ると思いまして.これが,私に出来る精一杯の捨牌なんです」

自分の手牌を誇らしげに見つめながら語る野田に対し,石川はあくまで冷静だった.

石川先生 「野田さん・・・」

野田さん 「はい?」

石川先生 「残念ですが・・・おそらくその牌は,司馬先生には通らないと思います」

野田さん 「やっぱり,西ですか・・・・・・ そういう字牌じゃないと信じて打ってきたんですよねぇ・・・・・・」



Dr.ステルベン No.009
TV 第4回 by Wahei


大槻先生 「わたしたちね,三色の同順なの.わたしも中川先生の下家でね・・・」

石川先生 「そうなんですか」

大槻先生 「そのときに三色目にくっついちゃった・・・一気通貫(イッツウ)やめてねってやつ・・・」

石川先生 「・・・・・・」

大槻先生 「司馬くんの,研修雀師時代のあだ名,ステルネンていうの.ドクター・ステルネン」

石川先生 「捨てるねん?」

大槻先生 「そう,『振る』って言う意味のあれ・・・あの人が捨てた勝負牌,よくあたるのよ.それで,いつからか変な噂がたって,わざと放銃してるんじゃないかって・・・」

石川先生 「・・・まさか」



ざといねぇ No.010
TV 第1回 by Wahei


石川先生 「即,リーチの用意を」

山村先生 「はぁ・・・勘弁してよ・・・はい,じゃあこれ」

石川先生 「ロンな感じ・・・」

山村先生 「・・・高そうだねぇ,この人」

石川先生 「すみません・・・」

山村先生 「間違いないですね・・・(当たり)牌でしょう〔肺挫傷〕」

石川先生 「それと,裏ドラひとつ〔脾臓破裂〕・・・」

山村先生 「裏ドラ?」

石川先生 「・・・ココ!」

山村先生 「目ざといねぇ・・・」

峰先生 「トビですか?」

石川先生 「すぐ払うように!」




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